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新型コロナウイルスの感染拡大防止策として、那覇空港へのPCR検査ブース設置に向けて、県が調整を進めていることが24日までに分かった。感染拡大地域からの渡航者が那覇空港に到着した際に、その場で検査を受けられるようにする。離島空港への設置も検討している。県は「本来は沖縄に出発する前の検査が望ましい」としているが、急用など何らかの事情で検査を受けられなかった人のために、到着してすぐに検査ができる体制を整備する。
新型コロナの水際対策を巡っては、県が那覇空港や離島空港でサーモグラフィーによる熱感知を昨年4月から進めてきた。県によると、これまでにサーモグラフィーで高熱を感知したのは14人にとどまる。そのうち、県が那覇空港に設置した旅行者専用相談センター(TACO)の依頼に応じてPCR検査を受けた人は、ゼロとなっている。
県は、県外からの渡航者が空港と離れた場所にあるPCR検査機関まで出向く可能性は低いと推察する。空港内にブースを設けることで迅速な検査の実施を可能にして、感染者の特定など水際対策を強化する。
検体の検査は外部に委託し、検査の翌日をめどに結果が分かるようにする。現在、委託先の選定を進めている。検査費用は基本的に自己負担とする方向だが、県も一部を補助するか検討している。TACOが検査ブースを運用する計画で、那覇空港ビルディング(NABCO)と設置場所を協議している。
(島袋良太)