ブレイクダンス全国準優勝に津波古梨心さん 「目標は五輪出場」


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當山宏町長(左端)と比嘉秀勝教育長(右端)に準優勝を報告する津波古梨心さん(右から2人目)とシアーズ愛さん(同3人目)=12月28日、嘉手納町役場

 【嘉手納】昨年11月に神奈川県川崎市で開催されたブレイクダンスの日本一を競う「全日本ブレイキン選手権」のユースBガール部門で、津波古梨心(りこ)さん(13)=嘉手納中2年=が準優勝に輝いた。津波古さんはこのほど、嘉手納町役場に當山宏町長を訪ね、大会の成績と今後の目標を報告した。日本代表として五輪への出場が夢だという津波古さんは「毎日の練習を大切にし、各大会で実績を重ねていきたい」と前を見据えた。

 ブレイキングダンスは新しいダンススポーツで2024年パリ五輪の追加競技種目に採用された。選手が1対1で対戦、DJがかける即興の音楽に合わせて交互に踊りを披露して、ステップやスピンの技術、音楽に合わせた表現力などを競う。

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、さまざまな大会が中止となる中、同大会は8月にオンラインを使った予選を実施。津波古さんは沖縄予選を1位で通過し、9月の九州沖縄ブロック大会で優勝した。全国大会では、自身の強みである体の柔軟性を生かした個性的なパフォーマンスを披露し、高評価を得た。

 津波古さんが所属する嘉手納町のダンスパフォーマンススタジオ(KPAS=ケーパス)代表のシアーズ愛さんは、津波古さんについて「ストイックさとオリジナリティーがずばぬけている」と分析し、「可能性を秘めたダンサー」だと太鼓判を押した。

 當山町長は「嘉手納から五輪選手が誕生することを楽しみにしている。町を挙げて応援したい」と述べ、さらなる活躍に期待を寄せた。