インドで食べ歩き「武者修行」したシェフが追求したカレー4種 スパイスキッチンナミナミ(糸満)<うちなー味まーい23>


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チキンカレーとキーマカレーの「2種類のカレー盛り」=13日、糸満市の「糸満市場いとま~る」内のスパイスキッチンナミナミ

 カレー好きが高じて、インドで“武者修行”を積んだ2人が作るスパイスカレーのお店「spice Kitchen naminami(スパイス キッチン ナミナミ)」。昨年に新築移転した、糸満市の公設市場「糸満市場いとま~る」の一角にある。開店からまだ半年もたたないが、地域住民はもちろん、遠方から来る若者や、先日はプロ野球選手も訪れた。多国籍料理の要素を取り入れつつ、地域の野菜や市場の豚肉などを使ってウチナーンチュ好みの味に仕上がっている。

 オーナーの境幸生さん(41)は旧公設市場で7年以上カフェを経営していた。料理長の和髙修久さん(39)もキッチンカーで各地を回り、フードイベントで行列ができるほどの人気シェフ。「2人でやるなら専門性を追求したカレーがふさわしい」と熱い思いが一致し、おととしの秋にインドへ繰り出した。本場を食べ歩き、使っているスパイスを尋ねるなどし、試行錯誤してレシピを作り上げた。

 カレーは4種。玉城牧場の生乳で作った自家製ヨーグルトとスパイスで味付けしたチキンが決め手の「チキンカレー」(890円)。市場の新鮮な豚ひき肉を使った「やみつきキーマカレー」(830円)。南インドを代表する豆トゥールダルなどを使った「ダルカレー」(700円)。定期的に変わる「スペシャルカレー」がある。「2種類のカレー盛り」もある。旬の野菜を使った副菜は単品販売してほしいほど美味。営業は午前11時~午後3時ラストオーダー。不定休。糸満市糸満989の83。(電話)080(7532)7133。テークアウト販売もしている。
 (嘉数陽)

オーナーの境幸生さん(左)と料理長の和髙修久さん。カウンター席は一人客に人気