旧正月前に座間味の拝所「マカーの宮」青年会などが修復 「島の伝統を大事に」


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マカーの宮の屋根を修復する島の住民ら=座間味村座間味(宮平譲治さん提供)

 【座間味】座間味村座間味区(又吉文江区長)では12~14日の3日間、区内にある「マカーの宮」で、拝所の修復作業を行った。同区在住の中村吉信さん(65)が中心となり座間味島の青年会のメンバーら20人が作業にあたった。

 「マカーの宮」は、島の聖地として、航海の安全や無病息災、五穀豊穣(ほうじょう)などを祈る拝所。中村さんは旧正月の2月12日を前に、島に住む若い世代らを集めて拝所の屋根の瓦などを修復した。作業では瓦を一つ一つ取って洗い、その後漆喰(しっくい)を塗って仕上げた。

 中村さんは「(島に住む)後輩たちに島の文化や伝統を大事にしてほしいとの思いで屋根の修復をした。ユンヂチ(閏(うるう)月)に当たる年なので修復できて良かった」と話した。

 中村さんらは拝所の屋根に上る際、腰からひもをぶら下げて作業した。中村さんによると「しっぽを付けて竜にならないと神様に失礼だという言い伝えがある」と笑った。