沖縄ツーリスト、豊崎ビルを沖縄バスに売却 コロナ後の展開見据え手元資金を確保


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沖縄バスが取得した沖縄ツーリスト豊崎ビルの建物と土地=26日、豊見城市

 沖縄ツーリスト(OTS、東良和会長)が豊見城市豊崎に所有していた建物と土地について、昨年12月25日付で沖縄バス(中山良邦社長)に売却していたことが、26日までに明らかとなった。売却金額は非公表で、沖縄バスは収益物件として活用する考え。関係者によると、OTS側は新型コロナウイルス感染症収束後の積極的な事業展開を見据え、手元に資金を確保するため、売却を決定した。

 沖縄バスが取得した土地は2筆で、面積は合わせて9501平方メートル。沖縄バスの担当者は「収益物件として活用したいが、具体的な計画は今後検討していきたい」と語った。沖縄バスは昨年4月に那覇市旭町の整備工場や駐車場用地を長谷工コーポレーション(東京)に売却。今回取得した土地の近くで、新たにバス駐機場や整備工場の建設を計画している。

 豊崎ビルは2010年に完成し、総務部門などが入っていた。豊崎ビルの機能は那覇市松尾の本店などに振り替えており、事業継続には影響ないとしている。