新型コロナウイルスの感染拡大を封じ込めるための緊急事態宣言が始まってから、27日で1週間となる。不要不急の外出自粛や企業などの出勤者7割減が求められる中、この間の県内の駅前や繁華街の人出は感染拡大前と比較して軒並み減少した。一方、昼間の人出は県庁前駅で6・1%減、国際通りで3・7%減と減少幅は小さかった。
ソフトバンクの子会社のIT企業「Agoop」が、全国約100カ所の主要な駅や観光地などでの人の流れを、携帯電話の位置情報から解析した。
2020年1月18日~2月14日の「感染拡大前」の平均値と比較した25日の人出は県内5地点で午後3時台平均、午後9時台平均とも減少した。減少幅は午後9時台で大きく、豊見城市の「あしびなー」が98・4%減で最大、次いで那覇空港が60・6%減、ほかの3エリアも33~43%減少した。
県庁駅前と国際通りの午後3時台平均の減少幅は10%未満だった。ほか3エリアは20~49%減だった。
実際、県庁駅前などでは行き交う人は減少しているように見えるが、通勤ラッシュ時や昼食時間には人通りが多く、出勤者が減っていない事業所もあるとみられる。