ゴルフの国内女子ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディストーナメント」への出場権を懸けたアマチュア選手権大会最終日は26日、南城市の琉球GC(西・東コース6520ヤード、パー72)で決勝ラウンドが行われた。首位でスタートした荒川怜郁(中部学院大1年)が71で回り、トータル140で優勝した。新城莉李亜(ベルビーチ)が2位、伊波莉羅が3位、石原渚裟(宜野座高1年)が4位。仲村姫乃(沖国大1年)は石原と同スコアの147だったが、大会規定により決勝ラウンドのスコアで順位を決定し5位だった。上位4人は第34回の本戦(3月4~7日、同GC)に出場する。
荒川怜郁(中部学院大1年)がただ一人、2日間をアンダープレーで回り、実力を証明した。最終組で首位スタート。「リラックスしながら余裕をもったプレーを心掛けよう」と臨んでいた。しかし、追われる立場を意識し「追い抜かれたらどうしよう」と不安も交錯しながらのラウンドだった。
前半は耐える時間帯が続いた。「ドライバーが曲がって焦った」とバーディーを奪えず、パーセーブが多かった。パー5の7番はショットが乱れ、アプローチも寄らずにボギー。「優勝にはこだわっていなかったが、焦りから心がざわざわしていた」と踏ん張りどころだった。
スコアを伸ばしたのは後半だった。出だしのパー4でバーディーを奪取し「ここから落ち着いてプレーできた」と本来の調子を取り戻す。14番のパー4では2オン、5メートルのパットを沈めてスコアを一つ伸ばした。
うるま市出身の19歳。大会参加のために岐阜から沖縄に戻ると友達から「ゴルフ頑張って」とエールをもらった。「純粋にうれしくて大きな力になった」と屈託のない笑顔で勝利の味をかみしめた。本戦に向け「プレーが崩れかけた時に修正できる力を身に付けたい」とさらなる成長を誓った。
(大城三太)