和牛1頭550キロを給食用にプレゼント うるま市の長堂畜産「肉食べてコロナを乗り越えて」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【うるま】子どもたちに元気になってほしいと長堂畜産(うるま市)が和牛一頭をうるま市与勝地域の給食用にとプレゼントした。13日、うるま市の与勝中学校で寄贈式が開かれ、荷台に乗った約550キロの牛を目の前にした生徒らはうれしそうに笑顔を見せた。和牛は食育センターで解体後、2月下旬には与勝地域の幼小中学校約20校の給食で提供される。

給食用にプレゼントされた和牛に笑顔を見せる与勝中学校の生徒ら=13日、うるま市の同校

 うるま市の畜産農家の長堂政規さんが、お世話になっている地域への恩返しにと、JAおきなわ与那城支店を通して提案した。

 和牛は約4歳の雌牛。長堂さんは「コロナ禍で厳しい中だが、子どもたちには肉を食べて元気に乗り越えてほしい」と語った。

 生徒を代表して与勝中学校3年生で生徒会長の新屋彈さん(14)が「沖縄の農業がもっと発達したらうれしい。牛はおいしくいただきたいです」と話した。

 同校の玉城健蔵校長は「給食に登場するのが待ち遠しい。子どもたちの食育にもなる」と感謝した。