宮古島の感染「収束に向かっている」県の専門家会議 経路不明の割合減少で


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県立宮古病院でのPCR検査待ちの車列=27日午前、宮古島市平良

 29日夜に沖縄県庁であった県の新型コロナウイルス感染症に関する専門家会議では、感染拡大が続く宮古島市の状況について、感染経路が分かっていない患者の割合が低くなっており、「収束に向かっている」との見方が示された。一方、医療現場が逼迫(ひっぱく)して厳しい状況は依然続き、感染者が急増する可能性がある高齢者施設などの管理を徹底する重要性も確認された。

 会議では、国立感染症研究所の専門家が宮古島市の現状を報告。感染経路不明の症例がデータによっては1割程度で、濃厚接触者の感染を追跡できていることから、封じ込めが奏功しているとの説明があった。会議終了後、委員で県立中部病院の高山義浩医師は「数自体はまだ増えているが、陽性者に占める濃厚接触者の割合が増えており、追い詰めてきている感じがある」と述べた。