「歴史を変えよう」甲子園決定の具志川商・喜舎場監督 母校を復活に導いた情熱


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「沖縄に明るいニュースを届けたい」と初の甲子園に意気込む具志川商の喜舎場正太監督=29日午後、うるま市の同校(大城直也撮影)

 母校を初の甲子園に導いた喜舎場正太監督(33)。一時は部員不足に悩み、成績が振るわなかった後輩たちを気に掛け、2017年にコーチ、19年夏からは監督として采配を振ってきた。常々「具志川商の歴史を変えよう」とナインに声を掛け続け、昨秋から一つ一つその夢をかなえてきた。

 高校時代の県大会成績は8強止まり。現役時にかなわなかった甲子園出場の夢を、当時と変わらぬユニホームに袖を通して約15年越しに監督として実現する。

 「たくさんのOBや保護者の期待を感じている」と地域の反響を実感。“やんちゃ”な生徒が多かった約20年前の卒業生からは「今は胸を張って出身校を言える、と連絡をもらうこともありうれしい。県代表として、明るいニュースを届けられるよう頑張りたい」と念願の甲子園での躍動を誓った。