サッカーJ2のFC琉球を運営する琉球フットボールクラブは28日、那覇市内で臨時株主総会を開き、資本金を現在の5億925万円から4千万円へ減少させる承認を得た。4億6925万円の減資となる。
小川淳史社長は「資本金が5億円もあると大会社と認定され、監査法人を入れなければならない。身の丈に合っていない。1億円以内にする必要があった。今後の増資枠を残すために4千万円にしている」と説明した。減資によって生まれた資金は欠損補填に充当する。3億9835万403円を「繰越利益剰余金」に振り替えて欠損補填に充て、欠損が解消されるとした。
株式数の変更はなく、株主の一株当たりの純資産額に影響はない。
総会では同社1月決算について説明があり、2020年シーズンはコロナ禍で観客動員が伸びず、約1億円の赤字見込みであるとした。
Jリーグは昨年10月、新型コロナウイルスにより債務超過や3期連続赤字に陥った場合でも、クラブライセンス交付に影響しない特例措置を2021年度決算まで延長する救済策を決定している。債務超過の解消に猶予期間を設け、超過額が増加しなければ23年度決算分までは交付される。20年度決算で56クラブの約8割が赤字、約4割が債務超過となるとの見通しを示している。