平良海馬ら輩出、名門「八重山ポニーズ」が7年ぶりに活動再開 元甲子園球児が監督就任


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八重山ポニーズのメンバーと伊志嶺吉盛代表(後列左端)や友利真二郎監督(同右端)ら=23日、石垣市のバンナ公園多目的お祭り広場

 プロ野球で昨年新人王を獲得した平良海馬投手や大嶺祐太投手らを輩出した中学硬式野球チーム「八重山ポニーズ」が1月、7年ぶりに本格再始動した。
 石垣島唯一のポニーチーム(硬式野球)として中学野球のレベル底上げを図り、八重山から甲子園に出場できる選手育成を目標に掲げ、連日練習を重ねる。

 八重山ポニーズは1998年、後に監督として八重山商工高校を甲子園に導く伊志嶺吉盛さん(67)が立ち上げた。世界大会3位に輝くなどしたが、野球人口の減少や高額な派遣費負担などから部員が減少、休部となった。

 監督に就いた友利真二郎さん(32)が昨年6月、小学6年生の保護者から中学で硬式野球をする場がないとの相談を受けたことが再出発のきっかけとなった。周囲の協力を得て、1月から本格始動。現在は中学生3人と春に中学生となる現小学6年生3人が所属。春にはさらに新中学生が入部する予定だという。

 ポニー時代に世界大会3位に輝き、八重山商工高の甲子園メンバーでもある友利さんは「石垣少年野球のレベルが上がっているうちに中学野球も上げたかった。甲子園は素晴らしい場所。そこを体験できる選手を育てたい」と力を込めた。

 主将の狩俣恵臣さん(14)=石垣第二中2年=は「日々一生懸命練習して、全国大会に行けるように頑張りたい」と意気込んだ。

 23日には、代表に就任した伊志嶺さんがボールやバット、ノックマシンなどをチームに寄贈した。伊志嶺さんは「野球の魅力を発信して野球人口を増やしたい。ポニーで基礎を身に付けて上を目指せるような選手になるようバックアップしたい」と語った。

 チームは部員や活動を支援する企業を募集している。問い合わせは友利監督(電話)090(1942)6199。