圧搾機故障、作業停止 久米島製糖 再開来月5日以降に


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
工場が停止したことで、久米島製糖では搬入されたサトウキビを製糖できずにいる(久米島製糖提供)

 久米島製糖(吉永博之社長)でサトウキビを搾る圧搾機が故障し、製糖開始の11日から製糖作業ができていない。サトウキビの受け入れも停止中だ。久米島製糖によると、製糖再開は2月5日以降になる見込み。

 久米島製糖は今期から圧搾機をリニューアルした。試運転で問題は無かったが、11日の製糖開始1時間後に機械が止まった。

 工場は製糖に向けて既に約3千トンのサトウキビを受け入れたが、現在は外に保管している。糖度が落ちて品質劣化も懸念される。

 同社によると、既に搬入されたサトウキビの糖度や重量を測定し、代金の精算は済んだという。

 今期は4月上旬に製糖作業を終える予定だったが、作業の遅れで終了時期がずれ込み、季節工や農家の春植えの日程がずれ込む可能性もある。

 担当者は「来季に向けた春植えや株出し管理の遅れについては、農家への悪影響を最小限に食い止めるよう、関係機関と連携する」と話した。