外来休止来月5日まで 宮古病院、感染警戒で延長


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県立宮古病院

 【宮古島】新型コロナウイルス感染拡大の影響で一般外来を休止している県立宮古病院は2月1日までとしていた休止期間を5日まで延長する。30日も4人の感染が確認されるなど感染が収まらない市内の状況を受け、一般外来の医師や看護師を引き続き、コロナ対応に充てる必要があると判断した。

 宮古病院は26日から一般外来を休止した。休止中は4月から実施している電話診療を継続活用する。救急外来は従来通り受け入れる。市内では24日から30日の約1週間で125人の感染が確認されるなど市中感染が広がっている。同病院ではPCR検査を受ける市民も急増しており、30日も検査待ちの車列が病院敷地外まで伸びた。

 消防や医療関係者、郵便局員などにも感染者が出ている。感染拡大が続けば生活インフラに影響が出る恐れもある。市消防本部は30日時点で職員83人中、消防長を含む6人が感染した。濃厚接触者8人と接触疑いのある9人を合わせて計23人が療養か自宅待機している。同部は「現時点で業務に支障は出ていない」とした。

 県の要請を受けて宮古島に入った陸自第15旅団第15後方支援隊(那覇)の看護官ら5人を含む15人は30日午前、宮古駐屯地の隊員25人と合流し、40人体制の災害派遣部隊を編成した。同日は看護官の指導のもと防護服の着脱などを確認し、31日からクラスターが発生している市内の高齢者福祉施設の医療支援に入る。