プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは30日、愛知県の豊橋市総合体育館で三遠ネオフェニックス(西地区9位)と今季第31戦を行い、92―78で快勝した。通算成績は22勝9敗で、順位は西地区2位のまま。前半こそ三遠の厳しいプレッシャーに阻まれ一進一退の攻防が続いたが、後半は今村佳太や牧隼利らの3点弾が決まるなど、点差を広げていった。次戦は31日午後2時5分から、同会場で三遠と対戦する。
キングス 22勝9敗
92―78(24―21,26―17,23―17,19―23)
三遠 7勝24敗
内外から得点自在 作戦指示 2Qから効果
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インサイドの激しい攻撃に定評のあるキングスだが、この日はアウトサイドからの攻撃も絶好調だった。第1クオーター(Q)は三遠の厳しい重圧を受けて思うような攻撃をさせてもらえない。藤田弘輝HCから「アグレッシブにピック&ロールするガードと、タフな外国選手に気をつけろ」と指示を受け、三遠のビッグマン2人と司令塔の鈴木達也を警戒するディフェンスを敷き、封じていった。
第2Qから効果はすぐに表れた。序盤で連続得点を決め、徐々に点差を広げていく。残り2分半からは相手の得点を許さず、岸本隆一が残り8秒で3点弾を決めて良い流れをつないだ。
後半はガード陣が内外の選手をうまく使い分けて相手の追撃を許さない。ゴール下のドウェイン・エバンスらがドライブで切り込み決めたかと思えば、外角から田代直希や今村佳太、牧隼利らが積極的な3点弾で加点するなど内外から多彩な攻撃でネットを揺らした。
両チームのシュート数はほぼ同じだが、成功率は相手を20ポイント以上上回る61・5%と作戦がうまくはまった。31日の2戦目に向け藤田HCは「ディフェンスにフォーカスして明日も取り組みたい」と連勝を誓う。
らしさ出た試合
藤田弘輝HC(キングス)の話 キングスらしいディフェンスファーストのスタイルで試合を進められて良かった。ただ、まだ相手ペースに合わせる時間帯もあるので、修正して強いディフェンスから攻撃につなげるプレーを40分間遂行できるよう準備したい。