卓球Tリーグの琉球アスティーダは30日、宜野湾市立体育館で木下マイスター東京と戦い、2―3で敗れた。連勝は4で止まった。通算13勝3敗で首位のまま。
第1マッチダブルスは木造勇人・吉村和弘が2―1で及川瑞基・田添健汰に勝利。第2マッチシングルスは村松雄斗が1―3で水谷隼に敗れた。第3マッチシングルスは吉村真晴が3―0で及川にストレート勝ちした。第4マッチシングルスは木造勇人が0―3で張本智和に敗れた。勝負はビクトリーマッチに突入し、村松が0―1で張本に敗れた。観客は360人。次戦は31日、同体育館でT.T彩たまと戦う。
村松、粘るも張本の壁 ビクトリーマッチ、終盤力尽きる
最後の壁は破れなかった。勝負は1ゲームで勝者を決するビクトリーマッチまでもつれ、カットマンの村松雄斗が張本智和に挑んだ。序盤でリードを許すも、1―4の場面からは持ち味のカット球が効果的で3連続得点。甘い球を逃さず強打するスタイルで必死に食らいついた。
しかし、張本は失点の後も強気の姿勢を崩さず、惜しげもなくドライブを連発。「こればかり鍛えてきた」という絶対的自信を持つフォアで攻撃の手を緩めることはなかった。終盤は7―8から一気に3連続得点されて競り負けた。
村松は第2単で水谷隼に持ち味を発揮して善戦した。敗れはしたが、時にフォアの打ち合いに応じたり、しつこいカット打ちの連続でミスを誘ったりして得点を奪った。水谷は「最初は回転具合が分かりづらかったが3、4ゲームからは見えるようになってきた。いい打ち返しができた」と振り返った。
緊急事態宣言の影響で4人だけで戦わねばならないシリーズで、この試合でも勝ち点1を獲得。主将の吉村真晴は「強敵の東京を相手に、2日間とも勝ち点を取れたのは大きい」と前向きに捉えた。
(大城三太)
吉村のバックハンドさえ日本一撃破
第3単の吉村真晴が全日本選手権男子シングルス王者に就いたばかりの及川瑞基を撃破した。吉村は全日本の6回戦で当たって負けていた。「挑戦者の気持ちで臨んだ。2ゲーム目を取れたのが大きかった」と自信をみなぎらせた。
手首のスナップを効かせた鋭いバックハンドのチキータが大きな武器になった。ラリー戦ではバックで応酬し、ここぞの場面でフォアドライブの強打を繰り出し得点。左右に揺さぶられてもしっかり反応し、精度の高さも光った。2ゲーム終盤は「最後まで集中できていた」と踏ん張り勝ちでチームに貢献した。