「利便性より安全な町を」 北谷の女性2人「地域でワクワクする会」立ち上げ 勉強会開催へ


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「地域でワクワクする会」を立ち上げた儀保貴子さん(左)と仲宗根由美さん=北谷町の北前公民館

 【北谷】北谷町北前出身の仲宗根由美さん(34)=ホテルスタッフ=と儀保貴子さん(33)=ジャズシンガー=が、心穏やかに安心安全に住める町づくりを目指す「地域でワクワクする会」を立ち上げた。2人は「北谷町のまちづくりを真剣に考え行動したい」として、食料や水、エネルギー環境、コミュニティーの四つの分野での取り組みを提案している。今後は定期的な意見交換会の場を設け、勉強会を開催する予定だ。

 幼なじみの2人は数カ月前に再会したときに「住み心地よりも学歴や肩書、稼ぎに価値を見いだす社会の在り方に違和感を感じる」という点で意気投合し、会の立ち上げを思いついた。

 仲宗根さんは昨年に町が開催した「ニライの都市構想会議」に参加した際に、便利さだけに着目された町づくりの提案内容に不安を感じたという。「利便性だけに目を向けていて、町民の命を危険にさらすことにつながっているのではないか」と話す。儀保さんも「気候変動の問題など地球規模で考えていかないといけない問題があふれている」と危機感を募らせる。

 米デトロイトを参考にした都市型農園の設置や有機フッ素化合物PFOSなどによる水質汚染への対策として浄水器設置の助成金交付、公民館ごとに環境問題に関する本が読める図書館の設置など、「利便性よりも命に関わる安全安心な環境整備に重点を」と訴える。

 2人は「小さな声も集まれば大きなエネルギーになる」と強調した。問い合わせは会のインスタグラムchiiki_de_wakuwaku_surukaiまで。
 (新垣若菜)