中城が団体男子を制す 宮里、勝負どころでチキータ 県中学新人卓球


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男子団体決勝 中城―西原東 スマッシュにフォアハンドで食らいつく中城中の宮里徠夢=31日、沖縄市の県総合運動公園体育館

 卓球の県中学校新人選手権兼第22回全国中学選抜大会県予選は31日、県総合運動公園体育館で行われ、男子は中城が西原東を3―1で退けて優勝した。女子は宮里が3―0で長嶺にストレート勝ちし、頂点に立った。男女団体の優勝チームは全国大会(3月27~28日、島根県)に出場する。男女上位4チームは第6回九州中学選抜大会(4月17~18日、熊本県)に派遣される。新型コロナウイルス感染状況を踏まえ個人戦は中止となった。

 マッチ勝利数を2―1として優勝に王手をかけた中城。ここで登場した第4単の宮里徠夢は、西原東の西倉舜に1ゲーム先取されたが落ち着いていた。「相手の回転量が分からずにアウトになっていただけ」と整理し、2ゲーム目から確実なレシーブでラリーをつなぐと一気に逆転した。

 あと1ゲームで勝利をつかむ勝負どころで「ほとんど決まらない」という攻撃的バックハンドレシーブのチキータを打ち込んだ。「相手を揺さぶったと思う」と、最後は4連続得点でゲームを制し「よーし」と雄たけびを上げた。

 中城は昨年9月の県中学校対抗団体戦大会で優勝したが、12月の全九州県予選は4位に落ち込んだ。その日に主将の宮里が「明日からちゃんとやろう」とハッパを掛け、メンバーの姿勢が変わった。宮里は「一生懸命練習してきた結果が出た」と満足そうに話した。

 第1単のエース比嘉俊貴が「自分が1本とって流れを持ってこないといけない」と、11―3、11―6、11―5で圧勝し、チームに貢献した。卓球一家で育つだけに周囲から全国での活躍に期待が懸かる。比嘉は「自分たちが全国でどれだけできるか力を試したい」と意欲を燃やした。
 (古川峻)

男子団体で優勝した中城中