キングス2度目の3連勝 守備からリズム、今季最多得点 三遠に99-72 第32戦


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キングス―三遠 第1クオーター、ドリブルで攻め込む並里成=31日、愛知県の豊橋市総合体育館(Bリーグ提供)

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは1月31日、愛知県の豊橋市総合体育館で三遠ネオフェニックス(西地区9位)と今季第32戦を行い、99―72で完勝した。今季2度目の3連勝で通算成績は23勝9敗。順位は西地区2位のまま。出だしからリバウンド力で勝るキングスが優位に試合を進めた。内外からシュートを決めて今季最多得点を記録し、大差で勝利を収めた。小野寺祥太は腰痛のため、第28戦から欠場が続いている。次節は2月6、7の両日、沖縄市体育館でレバンガ北海道と対戦する。

 ボールを持った選手に激しい守備を仕掛け、粘り強いシュートチェックでミスを誘う。リングにはじかれたボールを平均リバウンド数でリーグトップを走るジャック・クーリーがもぎ取る。序盤から理想のバスケを展開したキングスが流れをつかみ、21点の大差を付けて折り返した。

 攻撃でもクーリーやドウェイン・エバンスがゴール下を制圧し、相手守備が収縮したことでフリーの外角シュートが生まれる。後半は相手の3点弾が高確率で決まる時間帯もあったが、今村佳太やナナーダニエル弾らも3点弾を返し、最後まで流れを渡さなかった。

 「チームが苦しい時に得点に絡みたい」と自身の役割を見詰める今村。「今後もコンスタントにやっていきたい」と強い気持ちをのぞかせた。

 チームとして今季最多得点となったが、田代直希主将は「この2試合は守備でマインドセット(意識の方向付け)ができていた」とディフェンスでの収穫を口にする。今年に入り80点以上の失点を許す試合も多かったため「距離を詰め、簡単にボールを回させない。自分たちの課題に対して一歩前進できた」とうなずいた。


▽Bリーグ1部(豊橋市総合体育館、1002人)
キングス(23勝9敗99)
99―72(20―13,31―17,21―25,27―17)
三 遠(7勝25敗)

◆守備優先が奏功

 藤田弘輝HC(キングス)の話 ディフェンスファーストのメンタルを持ってキングスらしい試合をしようと臨み、大半はファイトを持って戦えた。自分たちのバスケを見失う時期もあったが、その逆境を使ってもう一つステップアップしたい。次戦も気を抜かずに取り組んでいきたい。