ティンクティンクが新譜「ユイヤサ!」 「この時代だからこそ元気でポップに」


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「ユイヤサ!」のジャケット写真(アジマァ提供)

 音楽家の照屋林賢がプロデュースする女性ボーカルグループ「ティンクティンク」は、アルバム第2弾となる「ユイヤサ!」(アジマァ)をこのほど発売した。メンバーの波名城夏妃、我那覇セイラ、譜久村さやか、屋嘉比奈々が作詞作曲を手掛けたオリジナル曲が収録されている。4人は照屋の元でウチナーグチと琉球音階を学ぶ。収録作品は、情感の込められた歌声で、ポップで耳になじみやすいメロディーに仕上がっている。

 表題曲「ユイヤサ!」(我那覇作詞、照屋作曲)は4人が共に唱う曲。我那覇は「この時代だからこそ元気でポップに。4人で力を合わせていこうね」と“決意”や“スタート”の意味を込めたと話す。

 沖縄の自然の豊かさや海への憧れを表現した「島ぬ恵(みぐ)み」(屋嘉比作詞作曲)や、島を離れていく人の愛情や絆を書いた「時(とぅち)や夢(いみ)ぬ如(ぐとぅ)に」(波名城作詞作曲)など、故郷「宮古島」への思いを唄に乗せて、情景を思い浮かばせる。

 「渡中(とぅなか)」(我那覇作詞作曲)では、琉球王府時代の代表的な女流歌人、恩納ナビーを主人公に、女性が旅に出る心情や風景を物語にした。「いちまでぃん友達小(どぅしぐゎ)」(譜久村作詞作曲)は、就職で沖縄を離れることになった友人に向けて書かれた曲。歌詞は日常から着想を得て制作された。

 アルバムは全13曲収録。税込み3千円。ティンクティンクは公式ユーチューブチャンネルで無料の配信ライブを開いている。CDの予約や問い合わせはアジマァ(電話)098(982)7272。