コロナ下の誘客課題をオンラインで共有 県が「ウエルカムんちゅリーダー」らと意見交換


社会
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オンラインで今後の誘客取り組みなどについて意見交換するウェルカムんちゅリーダーら=3日、那覇市久茂地

 県と沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB、下地芳郎会長)は3日、誘客の現状や今後の取り組みなどについて、観光客の受け入れに従事する県内各地の「ウエルカムんちゅリーダー」らとオンラインで意見交換した。

 新型コロナウイルスの感染拡大による観光施設の臨時休業などで観光客の行く場所が無くなり、地域の観光協会に問い合わせが増えているという。

 国や県が実施した旅行キャンペーンでは、リゾートホテルだけが恩恵を受けている現状なども説明され、小規模民宿業者らの経営は依然として厳しいとした。

 本部町観光協会の當山清博会長は「GoToトラベル事業や県の彩発見事業などでは、観光客はリゾートホテルにしか宿泊しなかった。小規模の民宿事業者は(運営を)諦めようと考えているところもある」と厳しい状況を話した。

 沖縄市胡屋の古民家民宿「ごーやー荘」オーナーの野下秀広さんは「感染対策をSNSで発信し、昨年7月からは宿泊客が帰った後の体調の確認もしている」と自らの取り組みを紹介した。コロナ禍で宿泊客は大幅に減少したが、昨年から沖縄の食材の通信販売をスタートし、「沖縄に来られないお客さんが沖縄を楽しみたいため、非常に売れている」と報告した。