コロナ感染拡大で休止の県立宮古病院一般外来は8日再開 市内幼稚園・小中学校も


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 【宮古島】宮古島市教育委員会は4日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて一斉休校している市内の全幼小中学校を、8日から再開すると発表した。新型コロナ患者の入院が増加して、一般外来を休止している県立宮古病院も8日から再開する。

 市役所で4日に会見した市教委の中尾忠筰教育長職務代理者は、家族に感染の疑いがあったり、子どもに風邪の症状が見られたりする場合は登校を控えさせることや、市内の警戒レベルが3であれば家族に風邪症状があっても休ませることを、保護者に求めた。その場合は休んでも欠席扱いにはならないと強調し「再び一斉休校にならないように、子どもの学びを保障するために守ってほしい」と強調した。

 宮古島市内の幼小中一斉休校は1月28日に始まった。市教委によると27日時点で市内小中学校29校のうち、15校で90人以上が濃厚接触者となり、5校で10人の感染者が出た。約1週間が経過した4日午前の時点で濃厚接触者は10人に減少した。感染者は計10人と変わっていない。

 宮古病院は1月26日に一般外来を休止した。同病院の担当者は再開理由について「コロナ患者が大幅に減ったからではない。市民は引き続き感染防止策を徹底してほしい」と強調した。県内外からの応援(医師3人、看護師12人)状況を説明した上で「外来休止は市民生活への影響も大きい。人手や感染者数など総合的に考え、ぎりぎり再開できると判断した」と説明した。