辺野古陸自共同使用、石破茂氏「否定されるべきでない」 オンライン番組に出演


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石破茂元防衛相

 【東京】自民党の石破茂元防衛相は4日、沖縄タイムスなどが企画したオンライン番組に出演し、陸上自衛隊と米海兵隊のトップが2015年に極秘合意していたとされる、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブの共同使用について、「全面的に否定されるべきだと思っていない」との認識を示した。

 菅義偉首相は「従来より代替施設の恒常的な共同使用は考えていない。その考えにこれからも変更はない」と、将来的な共同使用の可能性を否定しており、現政権の方針とは異なる見解を示した。

 2007~08年に防衛相を務めた石破氏は、同計画について「全く知らなかった」と説明。その上で、陸自と米海兵隊のトップ同士による「極秘合意」について、「意見の一致はあったかもしれないが、それが日米両政府の合意ということにはならない」との見方を示した。

 文民統制が機能していないとの指摘には、「選挙によって選ばれる政治家だけが文民だ。政治家同士の合意なく実現しない限りは、文民統制に反していない」と述べた。