サッカー女子・美里が激闘制しV PK戦でコザ破る 県高校新人


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 サッカーの県高校新人大会最終日は6日、恩納村の赤間運動場で男女の決勝が行われた。コザと美里の女子決勝は2―2で延長戦の末にPK戦となり、美里が4―2で制して4年ぶり9度目の頂点に立った。男女の優勝チームは20日から長崎県で開幕する九州大会の出場権を得た。


美里 激闘制す
 

美里―コザ 後半、チーム2点目のゴールを決める美里の栄田月愛(左)

 PK戦で先攻のコザが2人外して3―2となり、美里が優勝に王手をかけた。キッカーは主将の宮平優佳。「しゃあー」と叫びながら右側を狙いシュート。GKが触れたが、勢いのままゴールが決まる。宮平は両手を広げて仲間に駆け寄り「最高のメンバーで勝てた」と歓喜した。

 12月の地区大会決勝はコザに1―4で敗れ、その後の練習試合でも敗れていた。宮平主将は「気持ちが一つになっていた」と勝因を挙げた。

 前半4分に先制されても気落ちしなかった。後半2分、蹴った瞬間に「決まると分かった」というDF座覇智尋の直接フリーキックで1点。11分には座覇が右サイドからのフリーキックを中央に入れ、MF栄田月愛が押し込んだ。

 同点にされると声掛けと走量が増した。追加点に至らなかったものの、座覇は「一番楽しい試合だった」と振り返った。

 目指すパスサッカーには道半ばだ。比嘉淳監督は「結果よりもプロセスが大事。数月ごとの成長を見越した準備をしたい」と10月の県選手権に照準を合わせる。

 (古川峻)

優勝を決め喜びに沸く美里のメンバーら