サッカー男子・那覇が14年ぶり頂点 那覇西の猛攻に耐え1-0 県高校新人


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 サッカーの県高校新人大会最終日は6日、恩納村の赤間運動場で男女の決勝が行われた。男子は那覇が1―0で那覇西に競り勝ち、14年ぶり2度目の優勝を果たした。男女の優勝チームは20日から長崎県で開幕する九州大会の出場権を得た。


那覇 猛攻耐え14年ぶり頂点
 

那覇―那覇西 前半、先制ゴールを決めガッツポーズで喜ぶ那覇の山口虎汰朗=6日、恩納村恩納の赤間運動場(新里圭蔵撮影)

 ロスタイムは2分。1―0でリードする那覇は「死ぬ気で守れ」と叫び合い、那覇西の猛攻に耐えた。浮き球を中心に攻め込まれるが「集中力を切らさなかった」(MF森田光哉)。那覇西のフリーキックやコーナーキックをことごとくしのぎ、逃げ切った。

 昨年の決勝で0―5で敗れた那覇西を無得点に抑えた。大会を通じ、失点は1点のみ。練習から相手FWを隅に追い込んでコースを限定し、複数人で囲む練習をしてきた。決勝は昨年ハットトリックを許した石川元尋を徹底マークし、思うような仕事をさせなかった。

 攻めては相手のパスサッカーがかみ合わない前半の隙を突いた。14分、FW山口虎汰朗が「守備の後ろにスペースが空いていた」と、DF波平元太に合図してスルーパスを受ける。フリーで受けた山口がGKとの1対1を落ち着いて右足で決めた。山口は「(自分が)決勝点を取ろうと試合前から決めていた」と喜んだ。

 中盤の底で攻守を安定させた森田は「きつい中で足を止めずに声を掛け合った。メンタルが強くなった」と自信をのぞかせる。上地悠大郎主将は後半に守勢に回ったことを課題に挙げ、「このままだと九州で勝てない。攻撃の動き出しを改善する」とブラッシュアップを図る。

 (古川峻)

優勝し喜びに沸く那覇のメンバーら