ボリビア「オキナワ移住地」コロナ深刻…住民900人で40人以上 年末年始の飲食など影響


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 ボリビアのサンタクルス県にあるオキナワ移住地で、新型コロナウイルスの感染が急増し、多数の県系人への感染が確認されている。オキナワ移住地に住む県系人は約900人。これまでに40人以上の感染者が確認された。

 感染拡大の原因として年末年始の飲食や宴会、家庭内感染が挙げられる。

 1月中旬には、長年地域活動に貢献してきた60代の県系人男性が、新型コロナの感染で亡くなった。

 オキナワ診療所の宮城孝志院長は「オキナワ移住地のすべての人々が、このパンデミック(世界的大流行)に直面している中、相手のこと、自分のこと、みんなのことを考えて良心的に行動する必要がある」と指摘する。安全対策のためにマスクを着用し、人と人との距離を保ち、必要以外の外出、訪問、集会や宴会などを控えることを求め「感染防止対策に心掛けてほしい」と呼び掛けた。
 (安里玉元三奈美通信員)