ブルーオーシャンズがキャンプイン 2シーズン目へ始動


この記事を書いた人 Avatar photo 大城 誠二
春季キャンプをスタートさせた琉球ブルーオーシャンズの選手ら=8日、八重瀬町の東風平運動公園野球場

 日本プロ野球機構(NPB)参入を目指す琉球ブルーオーシャンズが8日、春季キャンプを八重瀬町の東風平運動公園野球場でスタートさせた。本格始動から2季目の今年は県内外で約100試合を行うことを目標に掲げる。九州リーグなど他リーグへの参加で強化を図り、NPBへも選手を輩出できるようチームの成長に力を入れる。清水直行監督は「チームとしての現在地、実力を確かめる年にしたい」と自覚を高めるシーズンと見据える。

 穏やかな天気の下でトレーニングを始めたブルーオーシャンズ。柔軟やランニング、横飛びなどのインターバル走で体をほぐし、キャッチボールで肩をならした後、内外野、投手陣に分かれノック練習に励んだ。野手は約1時間、打撃練習もみっちりこなし初日から精力的に活動。若手投手らが投げ込みも行った。
 11月のトライアウトで入団した宮城竜輝投手(19)=中部商高出=や松川剛大内野手(22)=美里工高―沖縄国際大=ら県出身選手などの若手が多く加入した。
 宮城投手はDeNAの宮城滝太投手の弟。兄の活躍に刺激を受け入団につなげた。「先発として強気のピッチングで攻めていきたい」と活躍を期する。
 肘の故障で高校3年夏の大会に出られず精神的に沈み一度は野球を離れようと思ったが、兄に励まされ「頑張ろうと思った」とプロ入りを確かな目標に位置付け、1年目を踏み出した。
 チームとしては若手の育成も大きな柱。率先して声を張り上げ、盛り上げ役となっていた元ヤクルトの比屋根渉は「若い子はしっかり経験して上の方に行く選手になってほしい。ただまだ負ける気はしない」と刺激し合いつつ、チームを引っ張る決意だ。
 県の緊急事態宣言明けを見込み、チームは始動日を8日に設定した。一般には非公開で行う。宣言延長でキャンプ後の日程は流動的だ。昨年は試合が全て無観客で、実戦も計画通りにはできなかった。清水監督は「選手には昨年の悔しさをプレーに表してほしい。3月中旬からオープン戦ができたらと思っている」と試合ができる環境に戻ることを期待した。