パ新人王・平良が侍ジャパン候補に浮上 視察の稲葉監督「重圧かかる場面の投球いい」お墨付き


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投内連係練習で投球する西武の平良海馬=8日、宮崎県日南市南郷町の南郷スタジアム(ジャン松元撮影)

 昨年のパ・リーグ新人王、西武の平良海馬(21)(八重山商工高出)が上々のスタートを切っている。 

 8日に1軍主体のA班を視察に訪れた日本代表の稲葉篤紀監督から「球が強く、プレッシャーがかかる場面でも投げられる姿が良い。(東京五輪の)候補の1人に入ってくる」とお墨付きをもらった。

自身初の代表入りが見えてきたが「選ばれたら、外国人選手との対戦なので、各国の特徴を感じながら自分のピッチングをして楽しみたい」と重圧はどこ吹く風で、うれしそうに語った。

 稲葉監督が見守る中での投内連係にも「気を張らずにいつも通りできた」と落ち着いていた。代表入りはまだ想像できないというが「出てみたい。(選出のために)けがなく過ごして、実戦を通じて状態を上げていければ良い」と思い描く。

稲葉篤紀日本代表監督(左)と辻発彦監督に声をかけられ、笑顔を見せる平良海馬=8日、宮崎県日南市南郷町の南郷スタジアム(ジャン松元撮影)

 クイックモーションから繰り出す剛速球はパの強打者にも「タイミングが取りづらい」と言われ、ピンチで次々と打ち取ってきた。

 キャンプインしてからはその日の調子を見ながらブルペン入りを判断するなど、慎重に調整しているが、いざ投げ始めれば150キロ台の速球を披露。「直球だけなら(完成度は)8割くらい」と既に仕上げの様相で順調ぶりを示す。

 代表入りともなれば緩急の駆使も求められる。スラッガーひしめく外国勢に「変化球をどう組み合わせるかが重要。ブルペンで(変化球の)状態も上げていきたい」と持ち球の質の向上も目指している。

 新人王から、日本代表へ―。剛腕の2021年はさらなる飛躍の年となりそうだ。

(上江洲真梨子)

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