新型コロナワクチン冷凍庫、沖縄・中部病院へ搬入 接種は3月上旬、医療関係者から


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新型コロナウイルス感染症のワクチンを保管する超低温冷凍庫を搬入するメーカー作業員ら=9日午前10時55分ごろ、うるま市の県立中部病院

 【中部】新型コロナウイルス感染症のワクチンを保管する超低温冷凍庫(ディープフリーザー)の沖縄県内への搬入が始まった。うるま市の中部病院(玉城和光院長)では9日午前10時55分ごろに運び込まれ、1階の薬局内に設置された。ワクチン接種は、医療従事者向けには3月上旬から、住民向けには高齢者や基礎疾患のある人を優先して4月上旬から始まる。

 中部病院に設置された超低温冷凍庫は幅55センチ、高さ94.5センチ、奥行き68.5センチで、5千~1万人分が保管できる。同病院では接種会場を設けて、病院職員や近隣の医療従事者から1日200人程度の接種を予定している。

 玉城院長は「態勢を整え、可能な限り早い接種を実現させたい。接種後の集団免疫に期待している。流行を抑えたい」と語った。

 県は今後、最大134台の冷凍庫の搬入を予定している。厚生労働省は米製薬大手ファイザー製ワクチンを15日に正式承認する見通し。