浦添西海岸パルコ前海上でシロチドリの群れ確認 軍港移設の埋め立て予定地「貴重な環境」


社会
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海の上を飛ぶシロチドリの群れ=1月31日、浦添市西洲 (屋良朝敏さん撮影)

 【浦添】浦添市のサンエー浦添西海岸パルコシティ前の海上で1月31日、渡り鳥の群れが確認された。沖縄野鳥の会の山城正邦会長によるとシロチドリとみられる。撮影した屋良朝敏さん(71)=宜野湾市=は「自然環境が豊かなことを表している」と話す。

 シロチドリは環境省などが絶滅危惧種に指定している希少種。屋良さんは午前8時半ごろ、満潮の海の上を飛ぶ約150羽のシロチドリを確認した。

 「普段は泡瀬干潟を観察しているが、群れで飛ぶ様子はめったに見られない。しばらく海上を飛んでいたが、干潮なら浅瀬で餌を捕る行動も見られたはずだ」と話した。

 山城会長は「これまでアクセスしづらい海域だったので知られていないが、沖縄特有のサンゴのリーフがある。水鳥が集まる貴重な環境だ」と話した。
 米軍那覇港湾施設(那覇軍港)の移設で、一帯は埋め立てが計画されている。