ロッテ大嶺、目指す完全復活「強い直球、常に意識」


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完全復活を誓い、投げ込む大嶺祐太=石垣市中央運動公園内(球団提供)

 ロッテの大嶺祐太(32)(八重山商工出)はプロ15年目のキャンプを地元で迎えた。7日、ブルペンで91球を投げ込んだ。力のある球で復活に向けたアピールが続く。

 2019年に受けた右肘靱帯(じんたい)再建手術の影響で、20年はリハビリをこなす日々だった。このキャンプで「直球の強さを取り戻す」と理想の球筋を追い求める。

 20年はイースタンリーグ12試合に登板し、4勝5敗の防御率3・46。3年ぶりの1軍登板となった9月の西武戦は5回を9安打7失点と打ち込まれた。ほろ苦い復帰となったが「正直1軍で投げられると思っていなかったので、自分にとってすごくプラスになった」と刺激になった。

 7日のブルペンでは、最大の武器の直球を中心に投げ込んだ。「手応えとしてはまあまあ。思うように球が投げられていない部分もあるので、完成度のパーセンテージを上げる」と目標に向けて仕上げていくことをイメージしている。

 昨シーズンの序盤は、リハビリ期間ということもあり、短いイニングしか投げられなかった。だからこそ、ことしは「キャンプから球数を多くしていきたい」と意気込み、テンポよくキャッチャーミットに投げ込んでいた。「(球威を)取り戻したい。強い直球を投げるには、どうしたらいいのかを常に意識している」と返り咲きを誓う。

 「しっかりアピールできるように準備してきた。1年間戦い抜ける体力を付けたい」。伸びのあるストレートで押し、次々と打者を仕留めるスタイルを取り戻す。