女性議員「歴代ゼロ」は離島5村 伊江・伊平屋・座間味・渡名喜・多良間


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 沖縄県内41市町村の議会では、これまで一度も女性議員が誕生したことがない「空白地帯」が存在する。おきなわ女性財団の調査によると、伊江、伊平屋、座間味、渡名喜、多良間の5村あり、いずれも離島の小規模自治体という共通項がある。そのうち人口規模が一番小さいのは渡名喜村で約400人、大きいのは伊江村の約4千人。5村のうち伊江、座間味、渡名喜の3村では直近の村議選で女性の立候補者もいなかった。

 粟国村では、2018年の村議選で女性が初めて立候補し、当選を果たしている。それまでは「ゼロ議会」だった。

 現在の41市町村で見ると、女性議員が不在の議会は12町村。嘉手納町は今年1月の町議選で32年ぶりの女性議員が誕生し「ゼロ議会」の状況を脱した。1952年まで女性議員がいた北大東村のように、長期間にわたって当選者が出ていない自治体もある。

 11市の議会には女性議員がいるものの、数人にとどまり、男性中心のいびつな状況は続いている。