沖縄本島地方は11日、前線や低気圧の影響で風雨が強まり、渡嘉敷村渡嘉敷で午後9時30分までの24時間雨量が153・5ミリ、南城市糸数で午後9時現在、最大瞬間風速が28・4メートルとなるなど、各地で2月の観測史上最大を記録した。沖縄気象台は本島地方は12日朝まで大気が非常に不安定になるとして、浸水や高波、強風に注意を呼び掛けた。
2月の観測史上最大となったのは、24時間雨量が渡嘉敷村渡嘉敷のほか那覇市安次嶺の96・5ミリなど計6地点。最大瞬間風速は南城市糸数のほかうるま市宮城島と渡嘉敷村渡嘉敷の27・2メートルなど計11地点、最大風速も北大東村北大東で21・3メートルなど計7地点で記録を更新した。
名護市消防本部によると市内の50代男性が強風で倒れた棚を支えようとして頭部に13センチ程度の切り傷を負い、救急搬送された。
本島地方の沿岸は大しけになっており12日明け方まで続く見込み。強い東の風は12日朝まで続く見込みで最大風速18メートル、最大瞬間風速30メートルと予想されている。
空の便欠航相次ぐ
県内は11日、悪天候のため那覇と周辺離島を離発着する航空便の欠航が相次いだ。午後4時半現在、日本航空は8便、日本トランスオーシャン航空は8便、琉球エアーコミューターは27便を欠航し、合計1781人に影響が出た。