沖縄でコロナ患者2人死亡、16人感染 新規感染者の警戒レベル第3段階に下がる【2月12日朝】


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 沖縄県は11日、新型コロナウイルス感染症で入院中の70代と80代の男性2人が死亡したと発表した。新型コロナ関連の死者は97人となった。新規陽性者は70代以上の3人を含む16人で、県内感染者は累計7944人となった。

 死亡した2人はそれぞれ、クラスター(感染者集団)が発生した別の施設で感染が確認された。沖縄市の80代男性は1月22日に陽性が確認され2月4日に死亡、うるま市の70代男性は1月30日に陽性が確認され、2月9日に死亡が確認された。

 新規陽性者16人のうち、陽性者との接触が確認されたのは11人。施設内感染が7人、家族内2人、友人・知人2人で、残る5人は調査中とした。

 警戒レベルの判断指標に含まれる直近1週間の新規感染者数は202人で、第3段階(感染流行期)に下がった。第3段階に下がるのは12月25日以来で約1カ月半ぶり。説明した糸数公保健衛生統括監は「新規感染者が減りつつあるのはいい傾向だが、病床の占有率は高く、酸素投与以上の治療が必要な中等症・重症も150人近くいる。医療機関はかなりの疲労感を持って対応している」と話し、引き続き感染予防を呼び掛けた。

 117例目に認定された南部保健所管内の医療機関でのクラスターは5人が追加され、計30人になった。米軍関係の新規陽性者は、嘉手納基地の1人で合計939人となった。