沖縄工業高校、2級建築施工管理技士に15人が合格


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
2級建築施工管理技士の検定試験に合格した沖縄工業高校の生徒=9日、那覇市松川の同校

 沖縄工業高校2、3年生15人はこのほど、2級建築施工管理技士の検定試験に合格した=写真。資格取得を支援する日建学院の対策講座を受講したり、独学で学んだりして受験した。合格率は23・4%で、昨年の6・7%から向上した。

 2級建築施工管理技士は、設計図を基に建築現場の全体を管理する。建設業界で働くために重要な資格の一つとされる。検定試験は環境工学や施工、建築・労働関連の法律から出題される。

 沖縄工業は本年度、初めて日建学院と連携。一般受講料は13万円のところ、3万円に割り引きとなり、さらに県建設業協会の講座補助1万円も受け、生徒は2万円で週3回の講座を受講することができた。名護商工高が同様の連携を始めており、沖縄工業でも取り入れた。

 講座を利用して合格した3年の仲里拓巳さんは「去年は独学で受験したが合格できなかった。今年は講座を受けたメンバーと共に勉強し、モチベーションも上がった」と話した。

 独学で合格した3年の小西健太郎さんは「卒業後は建築の専門学校に進学する。良いデザインの住宅を造りたい」と語った。

 検定試験は年2回の予定だったが、新型コロナウイルスで前期試験は中止となった。後期は昨年11月に実施し、今年1月22日に合格発表があった。