地元高校生が製作した車いす用スロープや点字メニュー カフェに寄贈


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ユニバーサルツーリズムを学んできた八重山商工高校観光コースの生徒ら。寄贈した車いす用スロープは早速設置された=5日、石垣市真栄里

 【石垣】八重山商工高校観光コース3年生が5日、研究過程で製作した車いす用スロープや点字表記・中国語表記メニュー表などを、取り組みに協力した石垣市真栄里のカフェ「PUFFPUFF(プカプカ)」に寄贈した。生徒らは、障がいの有無や国籍などにかかわらず、全ての人が楽しめる観光を目指す「ユニバーサルツーリズム」を学んできた。

 観光コース3年生17人は2年生の時から「中国語」「手話」「車いす」「点字」「ビーガン」の5班に分かれ学んできた。

 生徒から研究の「成果物」を受け取ったプカプカの麻中千夏さん(50)は「バリアーがあるために、来店できないお客さんもたくさんいると思う。これをきっかけにバリアフリーの店を目指して頑張りたい」と話した。

 車いす班の奥平大也さん(18)は「ミリ単位の調整やどうしたら壊れにくいかを考えるのが難しかったが、達成感がある。できるだけ長く使ってもらえたらうれしい」と笑顔で語った。