キングス、危なげなく滋賀に86-67 今村が3点弾6本決め引っ張る


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは13日、滋賀県のYMITアリーナで滋賀レイクスターズと今季第36戦を行い、86―67で快勝した。7連勝となり、通算成績は27勝9敗。インサイドの守備を固める相手に対し、4割超の成功率で14本の3点弾を沈め、危なげなく勝ちきった。新型コロナウイルスの影響でアジアカップ予選が中止になったため、日本代表の強化合宿に招集されていた今村佳太もチームに再合流し、出場した。次戦は14日午後2時5分から同アリーナで滋賀と対戦する。

 (YMITアリーナ、1201人)
キングス 27勝9敗
 86―67(20―8,14―13,34―17,18―29)
滋賀 13勝23敗


今村、3点弾6本でけん引

キングス―滋賀 第2クオーター、ドリブルでボールをコントロールするキングスの今村佳太=13日、滋賀県のYMITアリーナ(Bリーグ提供)

 今月ドーハで開催予定だったアジア・カップ予選が急きょ中止となり、解散となった日本代表チームから再合流した今村佳太。精神面のコントロールが難しい状況だったが「チームのことにしっかりフォーカスしようと思って切り替えた」。言葉通り、序盤から高い集中力を発揮する。

 相手にインサイドの守備を固められ、試合開始4分を過ぎても得点は2点のみ。重たい空気を吹き飛ばしたのが、途中出場の今村だ。ローポストのキム・ティリからフリーでパスを受け、左45度から3点弾を成功。その後も2本連続で沈め、前半だけで4本の3点弾を決め、14点リードで折り返す原動力となった。

 後半に入ってもシュートタッチは衰えず、この試合で計6本を成功。チームは第3Qだけで34点を挙げ、一気に試合を決めた。最近、ベンチスタートが多い今村は「少しでも得点面で攻撃を軽くできればと思っていた」と途中出場で見事に流れをつくった。

 各選手とも高確率でシュートを沈めたキングス。3点弾3本を決めた牧隼利は「キングスの守備を体現できたことが大量リードにつながった」と、第3Qまで相手をわずか38点に抑えた堅守を勝因に挙げた。ただ第4Qで守りが乱れたため、牧は「修正したい」と次戦を見据えた。


終わり方良くなかった

 藤田弘輝HC(キングス)の話 終わり方が良くなかったのは明白。40分間ハードワークし続けられるように引き締めたい。次戦はより自分たちのバスケットボールに集中し、ディフェンスから試合を作れるように準備していきたい。