コラソンが北陸電力に惜敗、10位に後退 後半は粘りを見せたが…


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 日本ハンドボールリーグ(JHL)の琉球コラソンは13日、福井県の北陸電力福井体育館フレアで、暫定10位の北陸電力と今季第17戦を行い、28―29で惜敗した。7連敗で通算成績は3勝12敗2分。順位を9位から10位に下げた。12―18で追い掛ける後半、サイドへの展開やポスト攻撃などが徐々に機能し一気に得点を重ね21―20と逆転に成功した。その後は点を取り合い互いに譲らずに戦ったが、残り5分を切り再びリードを許し、競り負けた。次戦は23日正午から大阪府池田市の五月山体育館で湧永製薬と戦う。


後半追い上げもあと一歩 前半、決定力不足響く

 9位と10位が入れ替わる負けられない試合を落とした。課題だった後半立ち上がりで粘りを見せて逆転。終盤に競り合う展開へ持ち込んだだけに、前半序盤の攻撃のまずさが痛かった。

 前半の強さは、上位チームからもリードを奪うなどコラソンの持ち味だった。しかし、この日はシュートをことごとく外し11分までにわずか3点。東長濱秀作監督は「12本打って3本しか決まっていない」と決定力不足を敗因を挙げた。

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響でホーム戦だった日程が会場を福井県に移して試合が行われた。11日のホーム戦から長距離移動を伴う中2日の試合。体の重さは否めなかった。

 その中で佐藤草太がフェイントで守備を揺さぶりカットインからゴールを奪うなどチーム最多の6得点。計5得点と続いた村田龍は一気に巻き返した後半立ち上がりで中央から体をぶつけながらも守備の間をくぐり抜け、同点シュートをねじ込んだ。ベテラン勢とポジション争いする若手のバックプレーヤーが徐々に成長を見せている。

 東長濱監督は「後半立ち上がりでネガティブになっていたが、きょうの試合は克服していた。次戦に期待したい」と選手たちに奮起を求めた。