アスティーダ惜敗 岡山に2-3 アウェー戦の重圧にのまれる


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 卓球Tリーグの琉球アスティーダは13日、岡山武道館で岡山リベッツと戦い、ビクトリーマッチの末2―3で惜敗した。通算成績は15勝5敗で首位。第1マッチダブルスは木造勇人・吉村真晴が1―2で上田仁・丹羽孝希に競り負けた。第2マッチシングルスは戸上隼輔が3―0で森薗政崇にストレート勝ち。第3マッチシングルスは宇田幸矢が3―0で吉田雅己を圧倒した。第4マッチシングルスは木造が2―3で丹羽に敗北。ビクトリーマッチは宇田が0―1で森薗に敗れた。最終戦となる次戦は14日、埼玉県の深谷ビッグタートルでT.T彩たまと戦う。


敵地の重圧にのまれる

琉球アスティーダー岡山リベッツ 第5マッチで惜敗した宇田幸矢(右)=岡山武道館(C)T.LEAGUE

 勝負を決めるビクトリーマッチ。流れをつかんだかに見えた宇田幸矢がアウェー岡山の雰囲気にのみ込まれた。

 開始から4連続得点で波に乗り、6―1と優位に立った。強気のバックレシーブや、ラリー戦でのミスの少なさなどで順調に得点を重ねた。しかし、ここから森薗政崇の逆襲に遭い3連続失点。9―6の場面からはミスを恐れず際どいコースを突く森薗に圧倒され、5連続失点で試合を落とした。

 決して宇田の調子が悪い訳ではなく、相手が一枚上手だった。森薗は試合中盤からプレーと表情に変化が生まれた。「サーブに自信がなく劣勢だったがファンの応援が耳に入り、情けないプレーはできないと考えていた」とそれまでとは打って変わり、闘争心を前面に攻めるプレーに徹した。

 シングルスでは宇田、戸上隼輔ともにストレート勝ちで相手を圧倒した。能力の高い若手選手の存在もチームの強みだが、アウェー戦や相手の試合勘で勝敗が動く怖さがあることもチームは経験した。

 琉球は26日のファイナル進出が決定している。最終のT.T彩たま戦でチームの雰囲気をどれだけ盛り上げられるかも勝利の鍵となる。