「脱炭素社会」久米島町が宣言 再生エネ促進へ県内で初


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「ゼロカーボンシティ」宣言資料

 【久米島】久米島町は1月22日、地球温暖化による気候変動への影響が深刻化していることを受けて、2050年までに二酸化炭素(CO2)の排出量をゼロにする「ゼロカーボンシティ」を目指すことを宣言した。沖縄県内では初めて。2021年1月26日時点で全国では210の自治体が宣言している。

 久米島町では今後、「第2次久米島町総合計画基本構想」に掲げる「次世代のための島づくり」の実現と、先人たちが守り、育んできたこの豊かな自然環境を未来へつないでいくため、「久米島町エネルギービジョン2020」に基づくアクションプランに取り組み、再生可能エネルギーの自給率向上を図る。

 大田治雄町長は「顕在化する気候変動危機の中、世界的に重要性が増している地球温暖化対策に取り組み、将来、島内で消費されるエネルギーの100%を再生可能エネルギーによって自給したい」と話した。 (中島徹也通信員)