キングス、破竹の8連勝でマジック「20」点灯 徹底したハードワーク 滋賀に83-68 第37戦


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琉球―滋賀 第2クォーター、ドライブで切り込むキングスの田代直希=14日、滋賀県のYMITアリーナ(Bリーグ提供)

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは14日、滋賀県のYMITアリーナで滋賀レイクスターズ(西地区6位)と今季第37戦を行い、83―68で勝利した。8連勝で、通算成績は28勝9敗。西地区1位を維持し、地区優勝へのマジックナンバー「20」が今季初めてともった。前半は滋賀の堅守に阻まれ35―37と両者譲らぬ接戦で折り返した。第3クオーター(Q)からキングスが高い守備力を発揮し、滋賀のパスやシュートを防ぐ一方、アウトサイドからの3点弾を沈め、点差を広げていった。次戦は27日午後6時5分から、富山市総合体育館で富山グラウジーズと対戦する。

 チームが掲げる「40分間のハードワーク」の実現で8連勝し、西地区首位を守ったキングス。前日13日の試合も滋賀に快勝したが、最終第4Qの守備の乱れから、大量得点を許し、課題を残していた。守備の修正を誓い挑んだ14日の2戦目は、終始堅守を貫き、激しいプレッシャーを仕掛けながら最後まで大きく崩れることなく白星を飾った。

 インサイドの守備を固められ「前半は受け身になってしまった」(藤田弘輝HC)。ゴール下で力を発揮するジャック・クーリーらが、体を張った守備で攻撃を封じられ苦しい時間帯が続いた。そんな中でも、要所で田代直希が左コーナーから3点弾を決めるなど主導権を握らせない。一進一退のゲームが続き、2点ビハインドで折り返した。

 第3Qからは息を吹き返したようにクーリー、田代、並里成の連続得点でギアを上げていく。後半リバウンド10だった相手に対し、キングスは23。リバウンドやスチールで立て直しを図り、徐々に点差を広げた。3本の3点弾を沈めた田代は「我慢の展開になった時、慌ててミスにつながった。しっかりと修正し、次戦に向け準備したい」と連勝をさらに伸ばすことを誓った。


▽Bリーグ1部(YMITアリーナ、1411人)

キングス 28勝9敗
83―68(16―16,19―21,25―15,23―16)
滋  賀 13勝24敗

守備の強度 収穫

 藤田弘輝HC(キングス)の話 滋賀のタフな守備にも負けず、パス、シュートを簡単にさせないハードな守備ができた。後半は集中力を切らさず強固な守備を展開し、ゲームをつくれたのが良かった。ゲームを通じて、守備の強度を維持できたことはすごく収穫になった。