「夕日映え」人気スポット無残・・・ヤシ無断で4本切られる 沖縄・読谷ナッコーリバマ


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1本を残し、無断で伐採されたヤシの木=14日、読谷村のナッコーリバマ(提供)

 沖縄県読谷村高志保と波平にまたがる海岸「ナッコーリバマ」の私有地に植えられたヤシの木4本が、無断で伐採されているのが見つかった。土地所有者の男性(59)=読谷村=が1月末にヤシを移植したばかりで、夕日に映える風景がSNS(会員制交流サイト)などで話題になっていた。

 14日に現場を確認し、嘉手納署に被害届を出した男性は無残な姿に、「ワジワジーした。だんだん恐怖を覚え、今は悲しい」と感情を吐き出した。

無断伐採前、夕日に映えるヤシの木=1月31日、読谷村のナッコーリバマ(提供)
人気スポットだったヤシの木=1月31日、読谷村のナッコーリバマ(提供)

 男性は海岸沿いの土地を十数年前から所有する。景観を良くしようと、知人に相談してヤシを植えた。5本(100万円相当)を購入し、1月31日に移植した。
 「ナッコーリバマ」は美しい夕日が眺められるビーチとして、知る人ぞ知る穴場。ヤシの木を植えると、ハンモックを付けてゆったりする人や、夕日をバックに写真撮影する人が相次ぐようになり、一躍人気スポットになった。

無断で伐採されたヤシの木=14日、読谷村のナッコーリバマ(提供)

 男性が無残に伐採されたヤシを確認したのは14日朝。5本のうち4本が根元から切られていた。切り口が真っすぐなため、のこぎりなどの道具を使って切られたとみられる。男性は「コロナ禍で人々が楽しめる場にしたかった」と残念がった一方、ヤシの植栽を再び考えているという。