J2岡山の徳元「琉球魂」胸に DFでも「ゴールにこだわりたい」


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リラックスした表情で練習に取り組む県出身の徳元悠平=1月23日、恩納村赤間総合運動公園(大城直也撮影)

 J2ファジアーノ岡山の左サイドバック徳元悠平(那覇西高―城西国際大出)は恩納キャンプでチームメートに積極的に声掛けし、ハッパを掛けていた。

 昨季は36試合にスタメン出場(2得点)し、攻守で欠かせない存在に成長した。ただ、チームは17位と低迷。「全然貢献できず責任を感じている。全員が優勝を信じることができれば本当に達成できる。その考えを浸透させたい」とけん引する。

 昨季のチーム合計39得点はリーグワースト2位。DFながら「ゴールにこだわっていきたい」と強みの左足を磨き上げてきた。FW上門知樹とともに「去年の2倍、3倍以上は活性化させて得点の多い左サイドにしたい」と意欲を見せる。

 昨年は過密日程でコンディション調整の難しさを感じたシーズンでもあった。「沖縄を出て、メンタルを保つのが難しかった」と素直に吐露する。妻の晴稀さんや1歳の息子の存在が支えになった。「今年はJ1昇格を達成するためにもっと強い男にならないといけない」と家族のためにもさらなる成長を誓う。

 FC琉球でキャリアをスタートさせ、人望を集め2年目で副主将を任された。岡山では上門や今季琉球に移った赤嶺真吾とプレーし、盛り上げた。「沖縄を盛り上げるためにも、結果でいい報告がしたい」。今季の目標は10アシスト、3ゴール。その延長線上にJ2優勝を見据える。
 常に大切にしていると語る「琉球魂」を胸に戦っていく。 

(古川峻)

とくもと・しゅうへい  1995年9月12日生まれ。171センチ、73キロ。糸満市出身。三和中―那覇西高―城西国際大出。2018年にFC琉球に加入してJ3優勝を経験。20年にJ2ファジアーノ岡山に移籍した。

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