DeNA神里和毅「首位打者狙う」 1番・センター奪取へ意欲


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打撃練習で快音を響かせるDeNAの神里和毅=4日、アトムホームスタジアム宜野湾(大城直也撮影)

 不動の1番・中堅奪取へ―。今季そう掲げるのは、横浜DeNAの神里和毅(27)=糸満高―中央大―日本生命=だ。昨季は走攻守がそろったベテラン、梶谷隆幸に1番を明け渡し「特にこだわりなく、出られればどこでもこなした」と中軸で活躍した。フリーエージェント(FA)で、巨人に移籍した梶谷の穴を埋めるべく「ことしこそ1番・センターで行きたいという気持ちは強い」と俊足好打のリードオフマンとして名乗りを上げる。

 コロナ禍でモチベーション維持も難しかった中、初めて開幕スタメン入りを逃し我慢の幕開けとなった。ただ、そこでへこたれる神里ではない。シーズン中に打撃フォーム改造に取り組み、7月から徐々に出場機会も増加した。「現状維持ではなく、来季を見据えて取り組んだことが良い形で結果につながった」。同時に取り組んだのが、打席での意識改革だったという。それまでは「決め球に絞って振っていく」という意識から「詰まってでもいいから振ってセンター方向に持って行くイメージ」との開き直りが、秋頃から打率に表れ始めた。

 昨季は80試合出場で52安打、17打点、3本塁打の3割8厘。出場数自体はプロ3年間の中で最少となったが、打率は3割超。プロ4年目の今季は「1番・センターで1年間しっかり稼働し、打率3割以上、30盗塁。首位打者も出るからには狙いたい」と気を吐く。ハマのリードオフマンが開幕から定位置奪取へ、ギアを上げている。

 (上江洲真梨子)

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