沖縄の2団体に特別賞 むのたけじジャーナリズム賞 辺野古取材を評価


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「むのたけじ地域・民衆ジャーナリズム賞」特別賞を受賞したドローンプロジェクトの奥間政則さん(左)と森の映画社の藤本幸久監督

 反戦を訴え続け、2016年に101歳で死去したジャーナリストむのたけじさんの精神を受け継ぐため創設された「むのたけじ地域・民衆ジャーナリズム賞」の第3回受賞者が17日発表され、大阪府の月刊紙「新聞うずみ火」が大賞に選ばれた。実行委員会が埼玉県庁で記者会見した。

 新聞うずみ火は2005年に創刊。ジャーナリストの故黒田清さんの反戦、反差別の遺志を継いだ報道に取り組み、評価された。同紙の矢野宏代表(61)は「読者が高齢化しているが、紙にこだわって発行を続けたい」と語った。

 特別賞には沖縄県の「沖縄ドローンプロジェクト」と「森の映画社」で、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設問題を取材し、ブックレットとDVDにまとめた。

 今回は17都道府県から45作品の応募があり、ルポライターの鎌田慧さんや作家の落合恵子さんら実行委共同代表が選考に携わった。3月21日に都内で授賞式が開かれる。(共同通信)