米低空飛行 30メートル以下か 地元要請よそに訓練強行


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低空飛行するMC130J特殊作戦機とみられる大型機=18日午前11時47分ごろ、国頭村の辺戸岬(塚崎昇平撮影)

 米空軍のMC130J特殊作戦機とみられる大型機の低空飛行が18日午前、慶良間諸島や国頭村の辺戸岬などで確認された。県や国頭村は17日に低空飛行中止などを国に要請したばかりで、県民の反発はいっそう高まりそうだ。

 MC130Jとみられる機体1機は18日午前11時から11時半ごろに慶良間諸島に飛来し、渡嘉敷島、座間味島、阿嘉島などの間の海上を飛行した。同じ機体とみられる大型機は本島東海岸に沿って北上、午前11時47分ごろ辺戸岬に飛来した。岬の北東側から低空で飛来し、海岸線に沿って旋回して南西方向に飛び去った。高度は数十~100メートル程度とみられる。その後、米軍嘉手納基地に着陸した。

 航空機の高度や位置情報を表示するサイトで当該機とみられる航跡を確認したところ、慶良間周辺で100フィート(約30メートル)以下の高度表示が複数確認された。名護市天仁屋沖周辺で当該機の位置情報が途絶えており、辺戸岬での飛行高度は確認できなかった。米軍機が意図的に位置情報発信を絶った可能性もある。

 慶良間諸島、辺戸岬ともに米軍の訓練空域・水域には設定されていない。

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