【名護】名護市内の山中で2月上旬、ムベの花がかれんに咲いた。
言い伝えによると天智天皇が琵琶湖近くに狩りに出掛けた際、8人の子を持つ元気な老夫婦に出会った。「なぜそんなに元気か」と尋ねると「無病長寿の果物を食べているから」とその果物を献上した。賞味した天皇は「むべなるかな(もっともだな)」といったことからこの果物がムベと呼ばれるようになったという。
花期は3~5月。秋にはニワトリの卵ほどの果物が赤紫に熟する。ほんのり甘い。
地元の人は「果実はほとんど小鳥がさらってしまうよ」と笑っていた。アケビ科。
(幸地光男通信員)
ムベの花かれんに 名護市で咲く 「無病長寿」の果実
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慶田城 七瀬