抜群のバットコントロールを武器にルーキーイヤーから開幕1軍を掲げるのは、西武のブランドン(22)=石川高―東京農大北海道オホーツク=だ。1月の新人合同自主トレから自慢の打撃をアピールし、1軍主体のA班スタートをもぎ取った。「インパクトある打撃」をテーマに、開幕1軍デビュー、さらにはプロ初安打、初本塁打を掲げ、スタートダッシュをかける。 (上江洲真梨子)
実績を残してきたスター選手に囲まれ、緊張から練習では顔がこわばる場面もあったが、キャンプも終盤を迎え「打撃や打席での意識、野球につながることは先輩たちにどんどん聞きにいっている」と飽くなき探求心で吸収する。
そのかいもあってか、シート打撃ではカウント1―2から、141キロの直球を左翼席に運ぶ本塁打を披露。かと思えば、ケース打撃では緩い縦のカーブを中前に運ぶ安打を放ち、どんな球にも合わせられるセンスを首脳陣に見せつけた。「打席で考え過ぎると手が出なくなるので、リラックスして構えてフルスイングするだけ」。持ち前の打撃センスは健在で、実践練習での結果に「パンチ力を見せることができた。打撃は自信があるので、どんどん振ってアピールしていきたい」と鼻息を荒くした。
「開幕1軍入りできるよう(キャンプで)インパクトを残したい」。打撃が自慢の若獅子が、フルスイングを武器にスタメンを奪いに行く。