宮古島の高齢者施設で6人死亡 新型コロナの集団感染で療養中 県内新規感染は18人【2月20日朝】


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 県は19日、宮古島市の高齢者施設で療養中だった新型コロナウイルスの患者6人が死亡したと発表した。1日の発表死者数としては過去最多。6人は80~90代の女性で、今月2~9日に死亡が確認された。県によると、6人が亡くなった施設はクラスター(感染者集団)が発生していた。6人以外に、この施設のクラスター関連で3人が亡くなっており、死者は計9人となっている。 

 同施設のクラスター関連の感染者は、職員13人、利用者27人の計40人。亡くなった9人は全て利用者という。県の糸数公保健衛生統括監は19日、1カ所の施設で死者が相次いだことについて「それぞれ基礎疾患をお持ちで、福祉施設で療養され、重症化リスクの高い方々の集団感染だったことが、一番大きいのかと思う」と語った。

 19日の新たな新型コロナ感染者は20~90代までの計18人。県内の累計の死者数は110人、感染者数は8064人となった。居住地別内訳は那覇市8人、浦添市4人、名護市2人、うるま市、沖縄市、豊見城市、宜野湾市が各1人。クラスターが確認されている那覇市のガールズバーでは新たに従業員2人の関連が追加され、合計14人となった。

 14日に県が公表した感染者1人については、その後の検査で「偽陽性」と判明しリストから削除された。

 県独自の緊急事態宣言の解除目安となる警戒レベル6指標は、いずれも目安を満たす第3段階(感染流行期)以下の水準だった。入院中は207人、うち中等症以上は87人。

 米軍関係は嘉手納基地とキャンプ瑞慶覧で各1人の感染が報告された。米軍関係者の累計は945人。