オリックス・大城、6年目のキャンプで猛ダッシュ 「規定打席到達へ」


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打球の行方を追う大城滉二=9日、宮崎市のSOKKENスタジアム(ジャン松元撮影)

 昨季、打撃不振に悩んだオリックスの大城滉二(27)=興南高―立教大出=は、挽回に向け、6年目のキャンプで猛ダッシュをかけている。「(未達成の)規定打席への到達を目指し、頑張りたい」と力強くバットを振り込む。

 新型コロナウイルスの影響で開幕が遅れ、調整が難しいシーズンだったが、昨年6月には結婚を発表し、自身にとって新たな環境でのスタートだった。

 昨季の出場94試合は野手の中では吉田正尚、T―岡田に続く数だが、打率2割7厘、14打点で本塁打は1本だった。

 「全然物足りないし、打撃で結果を残せず悔しかった」。開幕から21打席無安打、打率は自己ワーストと不振にあえいだ。好機での一打に苦しんだことを課題に、キャンプでは状況に応じた打撃を意識して取り組んでいる。

 一方、守備では攻守、俊足のプレーでファンを魅了した。二遊間での出場が多く、感覚を研ぎ澄ませたポジショニングやフィールディングの美技は、幾度もチームのピンチを救った。その自負もある。「打者の傾向や投手の力量差だったりを考えて位置取りしている」と語る。幅広い守備範囲を生かし、今季も進塁を許さない心づもりで準備を進める。

 俊足は、攻撃でも存分に行かされ昨季は7盗塁をマーク。ただ、2018、19年シーズンには2桁盗塁を達成しており、今季は打撃と合わせて、さらなるキャリアハイを誓う。

 (上江洲真梨子)


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